ワールドカフェとは、
ワールドカフェは大人数で話し合うのに適した話し合い方です。参加者を4~5人の小さなグループに分かれ、途中でテーマや人を入れ替えながら話し合います。話し合いの全体時間を1回10分~30分程度で区切り、人が入れ替わりながらテーマを変えながら話し合います。
何かを決定するための手段ではなく、多様な考えを場に出し発散するプロセスです。他の人から共感を得られた意見や考えがミツバチが受粉するように色々なテーブルに拡散し、参加者もリラックスした雰囲気で言いたいことが言えるため満足感を得ることができます。
チームビルディング研修プログラムでもワールドカフェ風の話し合いをふり返りで利用します。
やる前に
用意する物
プロッキー(水性ペン) |
各テーブル1箱ずつ。又は、少なくとも全員が自由に色を選べる本数を用意します。 |
模造紙 |
各テーブル1枚ずつ使います。綺麗にまとめる必要はないので、紙を取り替えることはせずに上に書き重ねていきます。 |
ポストイット |
75 x 100mm サイズが適度な大きさです。 |
A4用紙 |
最後のまとめで使います。 |
お菓子&飲み物 | 各テーブルにかごに入れて配布する。補充用にお菓子&飲み物コーナーもあるといいです。 |
BGM |
話のじゃまにならずリラックスができるような音楽。 |
場の準備
- 一つのテーブルに4人(多くて~5人)が座る計算で椅子とテーブルを用意します。。
- それぞれのテーブルは適度な間隔を置いてバラバラに配置します。 ←整っていると緊張を生みやすいため。
- テーブルの上には、広げた模造紙、プロッキー(水性ペン)セット、お菓子を用意します。
ポイント
1ラウンドの長さは15分程度です。本来のワールドカフェでは25分が適切と言われていますが、体験をふり返るためのワールドカフェでは15分がベターです。人を変えて回数を重ねることに意味があるので、全体の時間とのバランスによるが長くても15分~25分にしてください。はじめは雰囲気になれるため短くと10分程度で区切ることもあります。
テーブルの人数は4名が最適です。1人が3~4分しゃべるとあっという間に15分です。短い時間で区切られるワールドカフェでは、人数が多いと話したくても話せない人が続出してします。しかし、3人や2人だと話が膨らまないことが多いです。
やってみよう!流れ台本
導入~自己紹介と目的の説明~
[何のためにこの時間をとったのか目的を説明します。]
場の説明
話し合い方の概要の説明
- 5分ぐらいの短い時間で、人を入れ替えた話し合いを繰り返します。
- そのため次の人が今のテーブルで何が話されていたのか見て分かるように、模造紙にメモを残してください。決してまとめる必要はありません。自分が説明するときの説明や他の人の話で気になったことを自由にメモしてください。
- 時間が来たら私(ファシリテーター)が手を挙げるので、皆さんも話すのをやめて同じように手を挙げてください。1回試してみましょう。雑談をしてみてください。
15秒から30秒ぐらい雑談をしたらファシリテーターが手を挙げる。会場の全員が手をあげたらファシリテーターは手を降ろす。
1ラウンド目
プロジェクターで投影したりホワイトボードに書き出します。または、各テーブル模造紙の真ん中にテーマを書いてもらうのもいいでしょう。(話が脱線した時に戻る糸口を作るための見える化)
各テーブルを観察し必要に応じてテーブルに入る。
約15分後 ファシリテーターが手を挙げる→みんなが気づいて静かになる
- 今からテーブルに残るホスト役の人を一人決めてください。
- その後ホスト以外の人は今のテーブルを離れてバラバラに次のテーブルに動いてもらいます。
- まずはホストを決めるところまで30秒でお願いします。
[30秒後]
おおよそ決まりだして来たらホストを確認する
[すべてのテーブルのホストが決まった後]
2ラウンド目 以降
- 次のテーマは「 」です。(前と同じでも可)
- テーマに入る前に、ホストの人が今のテーブルで話されていたことを共有してから話を始めてください。
※※繰り返す※※
最後のラウンド
最後のラウンドの終り際に、テーブルの人数分のA4用紙をテーブルに置いていきます。
※※ファシリテーターが手を挙げて、場が静かになる ※※
- 次は、まとめの時間に移っていきます。
- テーブルの上にA4用紙はありますか?最後に3分間差し上げますので、「この時間で気づいたことや学んだこと」(または「明日から始める行動宣言」)を大きくキーワードでA4用紙に書いてください。紙は縦書きでも横書きでも構いません。
[3分後]
誰も出てこなくても気にせずに待ちます。それでも出てこない時は会場を見渡してアイコンタクトをしてみます。目のあった人にお願いしてみると引き受けてもらえます。
[発表の後]
[同じことをくり返し、最後に]