(1Dayチームビルディング)
・対話手法の体験
状 況
社員の年齢層の高い大手IT系企業の子会社では一般職から管理職に昇格する際には年上部下との関係を考慮し、新しい地域への異動と未経験部門への異動(現場経験者から企画部門への異動等)を通例としています。同人事施策には新任管理職が幅広い人脈を得て多様な業務経験を積むことができるメリットがあります。一方で、新任管理職者は見知らぬ土地へ家族と離れ単身赴任する者が多く・未経験部門では自身の経験に頼ったマネジメントができないことで公私ともに悩みを抱え込む傾向がありました。
そのため同社では新任管理職同士のネットワークと先輩管理職に相談が出来る環境を作ることで、これを解消しようと考え、 半年にわたる初任管理職育成プロジェクトを立ち上げました。
プロジェクトの目的と内容
同じ業務分野の新任管理者5名程度を1チームとして月に数回の悩みを持ちよる会議を実施する。 各チームには同分野のベテラン管理職がメンターとして同席して、実務面のアドバイスをしたり過去の事例を示したりする。
②協業的チームマネージメントへの変更
従来の新任管理職研修に加えて、オープンな関係を構築するリーダーシップや言える化された会議運営スキル(対話の手法)の習得する研修を実施する。
これにより年齢や社歴による上下関係やパートや契約社員・再雇用社員など多様な背景のある組織を円滑な業務運営をするための協業的チームマネジメントスタイルの習得を目指す。
このプロジェクトの一環で体験型チームビルディング研修を実施。1Dayチームビルディングを「若手/新任管理職者向けチームマネジメント力向上研修」としてアレンジした。
研修のアレンジ内容
研修は、本プロジェクトの初回に25名の新任管理者が一堂に会する全体キックオフ会議で1Dayチームビルディングを実施しました。また会場は翌日の会議の都合からオフサイトではなく終日社内の大きな会議室でした。
アクティビティを用いたチームビルディングで協業的な理想のチームを体験し、体験の振り返りでは理想のチームへと導くファシリテーターの関わりから理想のチーム運営する方法を検討しました。
研修の終盤の1日のチームビルディング研修を通じて学んだことを業務マネージメントに活かすための話合いは、ワールドカフェの手法を用いた対話で行ないました。ワールドカフェは少人数での話合いをメンバーを何度も変えて重ねるため、新任管理者のネットワークづくりのきっかけとして取り入れました。
体験を業務に活かす話合いを終えた後、ワールドカフェの手法自体をスキルとして習得するためミニレクチャーを取り入れました。
ワールドカフェ自体がポイントを押さえることで比較的誰でも運営しやすい手法のため運営スキルを身につけることで職場会議での言える化を促すことをねらっています。同時にミニレクチャーでは「話しやすい話合いをするためのポイント」を盛り込みワールドカフェに限らず管理職の意見を引き出す姿勢の大切さをお伝えしました。
通常であれば1日の研修では消化しきれない内容を詰め込んだため、参加者の思考が深まらなかった可能性があります。しかし、半年のプロジェクトのキックオフを兼ねた研修はメンバーの名前を覚え、プロジェクトへの勢いづけを重視した研修プログラムにアレンジしました。
プログラムはこちら・・・
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若手/新任管理職者向けチームマネジメント力向上研修
一つの部門を統括する管理職は部門の既存業務を管理・調整するマネージャーの役割と部門の進む道を示すリーダーの役割を使い分けながら組織運営をする立場です。再雇用社員や管理職を目指さない社員の増加による年上 ...
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